プログラムNo.36
劇団東京座「宇宙からの訪問者」
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劇団 東京座の『宇宙からの訪問者』を拝見してきました。
 小中高の演劇鑑賞会で、既に17万人以上の生徒さん達を動員しているとあって、役者の
皆さんも専属の照明スタッフの方もテキパキと手際よく舞台の仕込みを進めていきます。
ダンスを中心に入念なリハーサルも完了して、 いよいよ本番の幕が上がりました。

 

■ 物語の流れはこんな感じです…

皆さんの学校の演劇鑑賞会に、劇団 東京座のオリジナル劇
『宇宙からの訪問者』が やって来ました。
楽しい芝居の幕が開き、今日も役者は絶好調。

------が、「おい ! 今知らない役者が一人増えたぞ ! 」

本番中 突然現れた見知らぬ男…
大事な公演をめちゃめちゃにされた劇団員は、男を問い詰めます。
しかし、男は何も言いません。
なんと男は、遠い星からやって来た 本物の宇宙人だったのです……

 

 

■ 個性的な登場人物たち

 

「皆さん こんにちは。私は、宇宙人です〜 !! 」
幕が上がると、宇宙人に扮した団長の佐藤さんの、キテレツで横暴な自己紹介。
早くも客席から笑い声と歓声が沸き起こります。

「地球からさらってきた人間達を紹介しよう ! 」

今度は劇団員の皆さんが登場してきました。
新体操選手、プー太郎、 元ショッカー…と、個性的な役柄でさらに会場は盛り上がります。

「お前達、あと10年はたらけ〜〜」
『働けの歌』と共に、労働を強いられるメンバーたち。

-----と、この時、見たこともない姿の男が突然 舞台上に現れるのです !!??

 

■ なんと、その男は本物の宇宙人!

始めはとまどっていたメンバー達も、音楽を鳴らすと宇宙人は喋られると気付いてから、
徐々に心を開いていきます。

「光に乗ってやってきました」
「昔、自分たちのご先祖様も日本にやって来たことがある」
「かぐや姫は私の叔母さまです」
などと話す宇宙人は、自分の星をおそろしい独裁者に占領され、
命からがら地球に逃げてきたのだと、 苦しみながら告白するのでした。

そこへ、『宇宙人きたる』の臨時ニュースを聞きつけた新聞記者が飛び込んできます。
大スクープを期待してきた新聞記者も宇宙人の境遇を聞くや、特ダネ写真を投げ捨てました。

 

■ 宇宙人との友情

 

さらに宇宙人の告白が続きます。

「女房と一緒に来たのです」

宇宙人の妻の登場で、舞台上も客席も騒然となりました。
「星からの逃亡者、つまり彼らは宇宙から来た難民なんだ……」
すべてを理解した劇団の面々は力強く宣言します。

「彼らを助けなきゃ !!! 」

 

 

■ 歌って踊って…

宇宙人夫妻と思いを一つにした佐藤さん達一座は、
彼らに地球名を付け、お互いを理解するために
一緒に歌を唄おうという、大胆な試みに挑戦します。

 

 

 

■ 通信

A君・E子さんとすっかり打ち解けたと思ったとき、
宇宙人にしか分からない、特別通信が彼らの星から届いていました。

=== 独裁者は追放され、平和な世界に戻りました===

 「うわあ、やったー ! 」劇団員のみんなも大喜び。
しかし、それは二人の宇宙人との別れの時がきたことをも意味していたのです。

 

■ 別れの時

「もう、お会いできないのかしら…」
「私達の子孫が、またお世話になることがあるかもしれません」
宇宙人夫妻は答えます。

その時、佐藤さんが右手をすっと差し出し「地球式の別れ方だよ」と
“握手”を 教えてあげるのです。

宇宙人の妻は、握手のぬくもりが残った自分の掌をじっと見つめ、
その手をそっと 胸にあてました。地球での思い出を大切にしまいこむように……

 

 

■ 子どもたちも

宇宙人の二人が自分たちの星へ帰るため、舞台から降りて客席を歩き始めると
低学年の生徒さんが立ち上がって、まるで友達に声をかけるように
「また来てね〜」と手を振ってくれました。

『心を開いてお互いを理解しあおう、そうすれば誰とだって仲良くなれる !! 』

 

東京座の皆さんが投げ掛けてくれたメッセージを、生徒さん達も受け止めてくれたようです。

そして……

カーテンコールが終わり、佐藤役の木内大介さんが「皆さん、さようならー」と
マイクで呼びかけると、 会場 からは、割れんばかりの大拍手が !!   

生徒さんは勿論、先生方も口々に「いやぁ、楽しかったです ! 」と
感想をおっしゃってくださいました。


生徒さんの中には役者の方に会いたいのか、なかなか客席を立ってくれない子もいました。
何よりも、会館を出るときの皆さんの表情が、晴れやかな笑顔だったこと
----これが一番嬉しかったですね。
熱くて、そして優しさにあふれている……そんな東京座の皆さんの演技でした。

※上演時間 75分
(レポート作成:2004年5月13日)

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